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父親宅から2泊して、子どもたちが帰ってきた。
久しぶりに、会う。
いつもお風呂に入り、夕食を食べて、我が家では歯を磨くだけの状態で、パジャマ姿で帰ってくる。
今日は、ふたりとも、大きな袋を抱えて帰ってきた。
娘など、両腕に抱えると、手と手がつながらないほど。
顔が見えないほど、大きい。
「サンタさんからの、プレゼントだ!」
息子はすぐに、サンダーバード1,2,3号を取り出した。
3号は、段ボールを丸めて、赤や黒、白のビニールテープで巻いて、友人のご主人が作ってくれたもの。
1号と2号のプラモデルが、サンタさんからのプレゼントだった。
昨日、父親が組み立ててくれたそうだ。
「これだと、羽が動くんだよ」
と、得意そうに、1号の翼を出したり引っ込めたりする息子。
息子は、作ったものより、買ったものの方がいいと思っているんだろうな。
こういうとき、買い与えることがいいことなのか、と思ってしまう。
もちろん、作ってもらったときはそれが一番で、大喜びしていたのだが。
でも私だって、自分でまねして作ったものより、上手にできているものを買ったほうがうれしい。
手に入れるまでに一度は作ってみれば、買ったものがいかによくできているかわかるから、いいのかな。
娘も、袋の中身を畳にぶちまけた。
箱の中から、ミッキーマウスの人形を取り出した。
へー、これが娘がほしがったものなのか。
ふわふわの布地で作ってある、赤い靴下に、お菓子も入っていたそうだ。
いっぱいおもちゃやお菓子があるので、
「何が、枕元においてあったの?」
と聞いてみた。
「これ、全部だよ!」
ほー!なんと気前のいい、サンタさんだこと!
子どもの父親夫妻と、祖父母のサンタさん、ありがとう。
息子と娘は、楽しい時間を過ごしてきたことだろう。
でも、子どもにも伝えたい。
買ったものもいいし、作ったものもいいんだよって。
私の両親が、孫にクリスマス・プレゼントを買うために、やって来た。
前回遊びに来たときは、朝5時に家を出発して、7時半ころ我が家に到着した。
今回はあらかじめ、朝食の用意をしないから、パンを買ってきてと頼んでおいた。
前日の夜、我が家で、子連れでお母さん方と忘年会をした。
遅く寝たので、まだ眠っている息子と娘。
そこへ、おじいちゃん、おばあちゃんが到着した。
「今日は、寒いよ~」「一番の冷え込みだって」
と言いながら、おばあちゃんが我が家にあがってきた。
さっそくおじいちゃんが、起きてきた息子に100円玉20枚、娘に100円玉10枚、あげる。
おもちゃやお菓子もいいが、最近は現金をもらうことを喜ぶ息子。
息子は手持ちの小銭を、お財布から取り出した。
じゃらじゃらじゃら。
「おー!いっぱい、持ってるなあ!」
20枚の100円玉を加えて、全部で何枚あるか、数える息子。
「59枚も、ある!」
と、興奮している。
おばあちゃんが、100円玉が28枚、50円玉が3枚ある、そして全部で59枚、3631円だと、紙に書いてくれた。
持つには重たくなった財布のポケットに、息子はその紙を折りたたんでしまった。
おばあちゃんが買ってきてくれた、2種類のフランスパン。
息子はかたいほうのフランスパン、娘はやわらかいほうのパンを、食べた。
息子はガーリックバターを、娘はバターをぬって。
おじいちゃんが、コーラのボトルをテーブルに出した。
歓声をあげる息子と娘。
私がコーラはよくないと言っているのに、子供が喜ぶからと、わざと(!)買ってくるおじいちゃん。
牛乳、ドーナツやシューマイなどが、朝から並んだテーブル。
普段食べていないものがたくさん並んで、喜ぶ我が子たち。
昨日煮て残った里芋を、出した。
おなかがいっぱいになると、今度はもう、おもちゃを買ってもらうことで頭がいっぱいの息子。
彼はどうして、こんなに”物”が好きなんだろう?
幼いときから、初孫だった息子に、おじいちゃんがおもちゃを買い与えすぎたからか?
まず、熱中したのは、電車。
新幹線や特急、貨物列車など、何種類も持っていた。
そして今は、ウルトラマンや仮面ライダー、サンダーバードやハリケンジャーなどの戦闘ヒーロ−物。
人形や変身ベルト、合体ロボットなど、おもちゃ売り場にあふれる商品に、いくら買っても、ほしい物は尽きない。
その一方で、物をほしがらない娘。
息子のお下がりで、洋服もおもちゃも傘もリュックもすませているからか。
7つのポケットを持つ、息子。
両家のおじいちゃん、おばあちゃんに、父母、そして叔父。
もしかして、いまだにすねをかじる私の真似を、息子はしているのだろうか?
両親が来るたびに、息子や娘の洋服や靴や食料を買ってもらい、さらに今回はガス給湯器を買ってもらった私。エヘヘ。
私がおばあちゃんになったとき、こんなに孫にお金が使えるほど、経済的に豊かでいられるかな?
お金は、あると楽しい。
孫が喜ぶ顔を見れば、それだけでうれしいからと、カード支払いの残高を計算もせずに、次々と買うおばあちゃん。
おばあちゃんにとっては、うれしいお金の使い方なんだろう。
そして、レストランでのランチをご馳走してくれた、おじいちゃん。
息子には、おもちゃやお菓子そのものだけでなく、そんなおじいちゃんやおばあちゃんの気持ちも、受け止めてもらいたい。
もちろん、娘にも。
そして、私も、しっかり両親に感謝しなくちゃ。
私と我が子のために支払ってくれたお金と、その気持ちに対して。
親が子どもを思う気持ちに感謝の気持ちを持てるように、
自分が見本を示して、伝えたい。